ある古ぼけた洋館が街のはずれに立っていました。その家は数十年前に一家が謎の失踪を遂げた後、誰も住むことがなくなった家です。言い伝えによると、その家には隠された階段があるとされており、階段は一直線に地下深くへと続いているとか。しかし、それを見た者は誰もいませんでした。
冒険好きな高校生グループが、ある夜、その家でテスト勉強をすることにしました。その家は一人のグループメンバーの叔父が最近購入したばかりで、改装前の探検に最適だと考えられたからです。夜が更けて勉強に疲れた彼らは、好奇心から古い家具や隠し扉を探し始めました。
その時、古い絨毯の下から階段を発見しました。階段は家の設計図には記載されておらず、完全に新しい発見でした。興奮と恐怖に駆られながら、彼らは懐中電灯を手に地下へと降りていきました。
階段はずっと下へと続き、壁は湿気でぬめり、空気は重く冷たくなっていきました。やがて彼らは広い地下室に到着しました。そこには古い家具や玩具が散乱し、さらに奥には鉄の扉がありました。扉は錆びついていましたが、彼らは力を合わせて扉を開きました。
中には、昔の生活用品や写真が置かれた部屋があり、そこには昔の一家の生活の様子が垣間見えるものでした。しかし、なによりも彼らの注目を集めたのは、部屋の中央に設置された巨大な鏡でした。その鏡はただの鏡ではなく、何かを封じ込めるためのものだったようです。鏡の前に立った瞬間、彼らは背後で扉が閉まる音を聞きました。
振り向くと、扉はなく、壁だけがそこにありました。パニックになりながらも、彼らは逃げ出そうとしましたが、その時、鏡の中から古い一家の幽霊が現れ、彼らをじっと見つめていました。
幽霊たちは彼らに一つの秘密を教えました。この地下室は、一家が失踪する前夜、恐ろしい儀式が行われた場所だったのです。その儀式は失敗し、一家はこの鏡の中に閉じ込められたというのです。そして、彼らは新たな犠牲者を求めていました…