隠された階段 – 地下室の秘密②

怖い話

地下室に閉じ込められた彼らは、鏡に映る幽霊たちと直視することしかできませんでした。幽霊たちの表情は悲しみと怒りに満ちており、彼らの目は訴えかけるように高校生たちに固定されていました。一家の幽霊は彼らに語りかけます。

「この家と共に、我々の運命も封じられてしまった。外の世界に戻るためには、もう一つの魂が必要なのだ…」

彼らは幽霊たちが何を求めているのかを即座に理解しましたが、恐怖で声も出せず、足も動かせませんでした。その時、一人の勇敢なグループメンバーが前に進み出て、交渉を試みます。

「我々はただ勉強をしに来ただけです。誰かを傷つけるつもりはありません。どうか、私たちを帰らせてください。」

幽霊たちの表情に変化が現れました。一瞬、憎しみの表情が和らぎ、代わりに彼らの顔には深い哀しみが浮かび上がります。

「自由を得るには、代償が必要だ。しかし、もしこの話を外に伝えて、我々の存在を世に知らしめる者が現れたならば、我々はその魂と交換に自由を得ることができるかもしれない…」

高校生たちは希望を見出し、一筋の光を手に入れました。彼らは自らの命と引き換えになる可能性を知りつつも、この話を外に伝えることを約束しました。幽霊たちはしぶしぶ同意し、彼らに逃げ道を与えました。

外に出た高校生たちは、その夜の出来事をブログやSNSで共有し始めました。すると、その話は瞬く間に拡散し、多くの心霊研究家や好奇心旺盛な人々が洋館を訪れるようになりました。洋館は有名な心霊スポットとなり、彼らは本当に幽霊たちの願いを叶えたのかもしれないと信じたのです。

しかし、何かが変わったのも事実でした。夜な夜な、洋館からは謎の光が見え、奇妙な声が聞こえるという噂が広まりました。訪れた者の中には、何も見つけられずに帰ってくる人もいれば、二度と戻らない人もいました…

そして、今もその洋館は立っています。隠された階段は依然として、新しい犠牲者を待っていると言われています。あなたは勇気がありますか?その階段を降りる勇気が。

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